
ニュージーランドのクライストチャーチで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第31回世界遺産委員会は28日、日本政府が推薦した「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)を世界遺産(文化遺産)に登録することを決めた。日本の世界遺産の登録は2005年の「知床」(北海道)以来で14件目。文化遺産では11件目となる。
日本政府は「伝統的な技術で銀を生産した考古学的価値がある」などとして昨年1月推薦書を提出。これに対し、現地調査を行った国際記念物遺跡会議(イコモス)は今年5月、「顕著な普遍的価値」の証明が不足しているとして「登録延期」を勧告していた。日本政府は外交活動を展開、巻き返しに成功した。
日本の産業遺産が今回初めて世界遺産登録された事で、一般の方がもっと産業遺産に対して関心を持っていただけるだろう。
九州・山口の近代化産業遺産群も来年の暫定リスト入りに向けて
大きな励みとなるだろう。
【関連する記事】